▲coffee


 コーヒーカンタータとは、J.S.バッハが1734年頃に作曲し、ツィンマーマン・コーヒー店というカフェで演奏された音楽劇のことです。当時バッハが住んでいたライプツィヒでは、コーヒーが大流行していました。
 詳しい解説は抜きにして、あらすじからお話を楽しんでみてください。もちろんコーヒーを飲みながら、ね。

Menuおしゃべりはやめて、お静かに

  1. 登場人物:コーヒーにうつつをぬかす娘リースヒェンと、その「女らしくない」所業をやめさせようとする父親シュレンドリアン。

  2. シュレンドリアン登場。「子どもを持つと面倒なことばっかりだ・・・」とぶつぶつぼやいてます。

  3. 父、威厳をかけてコーヒーをやめるよう娘に迫ります。
    しかしリースヒェンはおとなしく従ったりしません。「それではひからびたヤギ肉みたいになっちゃう」と言って抵抗します!

  4. 娘リースヒェンによるコーヒー賛歌。いわく、「千の口づけよりなお甘く、マスカットワインよりもソフト♪」だそうです。
    「コーヒーって何て素晴らしいの!コーヒー、コーヒーvv

  5. 困った父は考えました。
    「コーヒーをやめないなら他のあらゆる楽しみを禁じる、散歩に出さないしスカートも買ってやらない」と言って娘を脅迫します。
    それでも負けない娘、リースヒェン。コーヒーさえ飲めるならどんなことでも我慢すると言ってききません。

  6. 父の威厳はいずこへ・・・。強情な娘にやられたシュレンドリアンは嘆きの歌を歌います。

  7. 歌っているうちに、父は名案を思いつきました。「コーヒーをやめなければ結婚させない」という切り札を出したのです。
    さすがの娘もこれには折れ、父は「いい人を見つけてきてやる」と約束。

  8. 娘はすっかりうきうき気分。今日にもきっと見つけてきてね♪ と楽しく歌います(笑)

  9. だけど、父が出かけた後こっそりささやく娘。
    「コーヒーを飲ませてくれる人でなければ家に入れないんだから♪」

  10. 「猫がねずみ捕りをやめないように、娘らはいつまでもコーヒー党。それがどうして責められようよ!」
    娘、父、語りの三重唱で おしまい。


参考:東京書籍『バッハ事典』、音楽之友社『名曲解説ライブラリー』
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